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今日紹介するキャロットケーキ、見た目は普通のケーキですが、材料がちょっと変わっているんです。キャロットケーキなだけに人参は入っていますが、砂糖、バター、小麦粉が入っていません。卵アレルギー、グルテンアレルギー、乳製品が苦手な人、ヴィーガン、ベジタリアンにはおすすめです。材料が揃いにくいかもしれないけれど、レシピもつけてみました。 こちらのキャロットケーキは、ニューヨークのお菓子屋さんBabyCakesのレシピをもとに作りました。お店には行った事はないのですが、ケーキやブラウニー、ビスケットなど卵、砂糖、小麦粉、グルテンなどを材料に加えず、全てオーガニックのもので作っているそうです。砂糖の代わりにアガブシロップ(Agave Syrup)を使っているので、糖尿病の方も安心して食べられるそうですよ。 味の方は普通のバター、卵、小麦粉系のケーキよりさっぱりしていますが、日本人には好みの味だと思います。食べた後にお腹にたまった感じにもならないし、糖質が高いものを食べた後の血糖値の高揚みたいなものも無くて、私は好きです。味もそうですが、消化していく感じも身体にやさしいように思えます。特にフロスティングはきな粉のような味わいのSoya flour(大豆粉/きな粉?)と豆乳を使っているので、何か懐かしい感じの味わいです。 BabyCakesはニューヨークのモデルさんや女優さんたちにも人気らしく、日本の雑誌フィガロなどにも紹介されているので、そのうち日本でも人気がでると思います。これだけのアレルゲンを使わずにお菓子を作るのは、まさに研究を重ねての結果だと思いますが、この夏BabyCakesの本が出版になるそうなので、内容が面白そうなので私も購入予約を入れました。 英国Telegraph Magazineの4月11日号に記事とレシピが載っていたのですが、ネット検索しても出てこなかったので、レシピは私が少々変えたものを紹介しましょう(レシピ以外の記事についてはこちらに出ています)。材料については聞き慣れないものが多いと思うので、レシピのあとに触れてみましょう。 食べた瞬間に唸るような甘さや美味しさとはまた違って、優しい感じの美味しさとでも言いましょうか。正直なケーキです。 *********************************************************** キャロットカップケーキ Carrot Cupcakes 12個分/レシピはBabyCakes/Erin McKeenaさんのものを元にしています。 材料 キャロットケーキ(カップケーキ12個分): 250g スペルト小麦(spelt flour) 大さじ 1/2 ベーキングソーダ 大さじ 1/2 ベーキングパウダー 大さじ 1/2 シナモン 小さじ1 生姜 小さじ1/4 ナツメグ 80ml ココナツオイル 120ml アガベシロップ 120ml ライスミルク 大さじ 1/2 バニラエッセンス 250g すりおろし人参 小さじ1 塩 フロスティング(冷蔵庫で6時間保管した後に飾り付け可/12個分): 175ml 豆乳 70g 大豆パウダー(soya powder/flour - きな粉でも代用可だと思います) 30ml アガベネクター 大さじ1/2 バニラエッセンス 180ml ココナツオイル 大さじ1 レモン汁 レモンの皮のすりおろし少々 ライスペーパーの飾り 約50粒 パンプキンシード 手順 キャロットケーキ 1)オーブンを160度に設定します。マフィンの型12個に紙を敷き、オーブンで温めます。 2)スペルト小麦、ベーキングソーダ、ベーキングパウダー、シナモン、生姜、ナツメグ、塩をボールにいれ、軽く混ぜておく。 3)ボールにココナツオイル、アガベ、ライスミルク、バニラエッセンスをいれ、もったりするまで泡立て器で混ぜる。 4)120mlの熱湯を加え、生地をのばし、へらに持ち替えて人参のすりおろしを入れて混ぜる。 5)生地をマフィン紙に流し込む。紙の端ぎりぎりくらいまで入れます。 6)オーブンの中段で25分焼き、型を180度回転させてオーブンに入れ直し14分焼く。 7)20分間型の中に入れたまま冷まし、そのあと網に移して冷ます。 8)完全に冷めたら冷蔵庫で保管し、3日以内に賞味しましょう。 フロスティング 1)フードプロセッサーに豆乳、アガベ、バニラエッセンスを入れて、約2分間ほど混ぜます。 2)混ぜている間にゆっくりとココナツオイル、レモン汁を加え、完全に混ぜこみます。 3)フロスティングを保存容器にいれ、冷蔵庫で6時間冷やして固めます。 4)冷蔵庫で保存し、1ヶ月以内に使い切りましょう。 飾り付け 1)フロスティングをパイピングしライスペーパーの飾りをつけます(飾りは無くても良いです、今回は見た目をちょっと良くするために市販のものを使いました)。 2)レモンピールを軽く振りかけ、パンプキンシードを飾り付けして出来上がり。 材料について スペルト小麦(spelt flour): スペルト小麦は現在使われている小麦よりも古代から生産されているもので、ヨーロッパでは9000年以上前から生産されていました。グルテン含有量が少ないこと、ビタミンやミネラル分が多いので普通の小麦に較べて栄養価も高いために(*1)近年見直されて生産が広まってきています。 アガべシロップ(agave syrup/nectar) アガべ/リュウゼツラン(agave)はメキシコ、南米の植物で、これからとれるシロップは蜂蜜より甘味が強いとも言われています。砂糖に較べて歯につくような感じではなく、さっぱりとした味わいです。日本でもネットで購入可。英国ではスーパー各種、健康食品店にあります。 ココナツオイル (coconut oil): こちらのレシピではバターの代わりに使います。約26度で固形化するので、湯煎などで溶かして使うと良いでしょう。ココナツオイルはバイオディーゼルの原料でもあり、Virgin Atlantic社は2008年、実験的にココナツオイルを使用してボーイング747を飛ばしていたとか(*2)。そんなココナツオイルですが、純正のものは体内で吸収される速度、代謝の速度が速いそうで、しかも体脂肪まで一緒に燃焼するらしい(*3)。なんだか詐欺にあったかと思うくらい、身体に良い(らしいという)油です。英国ではアジア系の食品店、地域にもよりますが大型のスーパーで販売中。日本では楽天で購入可。 ライスミルク(rice milk): 牛乳の代わりに使われる植物性のミルクの中では、一番アレルギー反応が出にくいと言われています。糖質が高いものの、豆乳などと較べてタンパク質、ミネラル分が低いので(タンパク質は殆どゼロ)、ライスミルクの生産後にこれらを足したものが多いようです。甘味料を足したものも市販されているのですが、砂糖が入っていないものでも軽く甘味があります。色合いも少々薄めの牛乳と言った感じで、くせがなくさっぱりしています。英国では健康食品店、スーパーで。日本ではネットで購入可。 ソイフラワー/ソイパウダー(Soy Flour/Soy Powder) 大豆の粉: 大豆を小麦粉と同じくらい細かく挽いたもの。きな粉は大豆を煎ってから挽いたもの(*4)ですがソイフラワーのほうは熱が通っているかは、調べたのですが情報が見つかりませんでした。ソイフラワーは種類によっては脂質の割合が随分違ってきます(*5)が、私の使っているものは純正の脂質23%のものです。味はきな粉にとても似ているので、きな粉を代用する事も可能なはず。英国では健康食品店で購入可。 参考文献 (*1)spelt.jp (*2)Wikipedia - coconut oil (*3)coconutoil.sblo.jp (*4)黄粉 (*5)Soy Flour
by kitsch-en
| 2009-04-18 21:32
| 料理
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