プロフィール
• イギリス在住12年 • フードスタイリスト リンクフリーです。 お返事が遅れることがよくあります。気長にお待ちください。 →ブログランキング 写真や記事の無断使用は固くお断りします。 copyright all content ©2007-10 kitsch-en ブログパーツ
カテゴリ
以前の記事
最新のトラックバック
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
文章を書き足しました。
アルゼンチンの食事情はなかなか興味深いです。 特にブエノスアイレス、おしゃれだし。 美味しいお店、可愛い場所、お洒落なひとたちが沢山。ここはヨーロッパなのか、と錯覚してしまうような素敵な西洋建築物はフランスの影響も受けているようです。 ブエノスアイレス滞在中に、特に気に入ったのは、アンティークのお店が集まるサンテルモ地域(Barrio San Telmo)、レコレータ地域(Barrio Recoleta)、パレルモソーホー、ハリウッド地域(Barrio Palermo)。 上の写真はサンテルモのアンティーク店、レコレータ付近のチョコレート屋さんVassalissa、街角で食べたラズベリーとドゥルセ・デ・レチェのアイスクリーム、パレルモソーホー付近にあるキッチュな洋服や下着が沢山あるJoana de Arco。 ドゥルセデ・レチェ(dulce de letche)はキャラメルクリームのようなもので、朝ご飯のペーストリーに塗ったり、ビスケットの間に挟まれていたり、アイスクリームに混ぜ込んであったりと、アルゼンチンやウルグアイではとっても人気があるものです。お土産として買っていく人も多いようですよ。私も空港で買って帰りました。 日曜日にアンティークマーケットが開かれるサンテルモでは、地元の人や観光客で賑わい、路上でのタンゴのバンドの演奏もあるので一日ゆっくり散歩するのも楽しい場所。公園などにふらりと立ち寄ると、マテ茶を友達や家族とともに分け合いながら飲んでいたり、アルゼンチンやウルグアイでのお茶の飲み方は日本や英国ともまた違って興味深いですね。 夕方4時くらいに、お昼抜きで歩き回っていたこともあって、小腹が空いていたので相方とたまたま見かけたレストランにぶらりと入りました。写真の食べ物のお魚、豆のスープ(お茶のようですけどね)、一口サイズのゼリーはこのレストランでいただいたのですが、、、名刺が見つかりません。週末に見つけたら名前を書き足します。 このレストランでは、テイスティングコースが一人US30ドル程度で味わえるとのことで、ものすごくお腹が空いていた訳でもなかったので、ウエイターさんに「二人でシェアでも良いですか?」と聞いたところ、快く「勿論!」と答えて貰えたのです。 約10種類ほどの様々な料理は、どれももの凄く手の込んでいるもので、以前の投稿でも触れたヘストン・ブルメンサールのMolecular gastronomyにも似ている料理法で一品ずつ作られていて、自宅で自分で毎日気軽に作れるようなものではないです。ゼリーのような見た目のものですが(コメントで何人かの方に質問されました)これは特に変わっていました。 これはお茶がゼリーの皮に包まれているもので、トッピングとしてパッションフルーツのエッセンスと焦がした黒砂糖が上にのっているのです。口に入れた瞬間に、ぷちっとはじけてお茶が味わえるという、凝ったプレゼンテーションです。 何回も「これ、どうやって作ったの???」とウエイターに聞いてしまいましたが、味も経験も美味しく面白かったです。ジャガイモのムースやケーキというのも美味しかった。ヘストンのレストランFat Duckもこんな感じでしょうかね?ワインの種類もなかなかいけてます。 シェフはフランスとスペインで修行を重ねて、つい3ヶ月ほど前にレストランを開店させたのことで、まだ新しいのですが、ホテルに帰って来てタイムアウト誌を見た際「ブエノスアイレスで経験すべきことトップ25」に載っていました。 ブエノスアイレスで特におしゃれで美味しいレストランが集まるのは、パレルモソーホー、パレルモハリウッド地区。日本で例えるなら表参道や代官山といった感じでしょうか?行くまで知らなかったけど、行ってみるとアルゼンチン人、なかなかおしゃれ好きというか、流行にも敏感な人たちなのだなあと思いました。洋服やジュエリー、靴好きな人たちもお買い物が楽しめる場所でもあります。 この地域ではブラジル料理や、スウェーデン料理、アラブ系など種類も豊富で、イタリア系のレストランも美味しい場所がいくつかありました。実際ブエノスアイレス以外の観光地や街でパスタやピザを食べたのですが、案外「こんなものかあ」と落胆するようなものも多かったのです。地球の歩き方にも「パスタはゆで過ぎが多く、、、」などとあったので都会でもそんなものかな、と思っていたら疑念を払拭する勢いの美味しい場所がありました(ここも場所と名前がはっきりしないのでまた後日書き直します)。 自家製のとても軽い触感のパスタも、水が良いからできるのだろうなと、英国北部の硬水ではとても再現できない舌触りで驚き、友達と一緒にアルフレスコを楽しんでいる土曜日のランチタイムは、天気の良い暑い日のヨーロッバにいるような不思議な感覚でした。 アルゼンチン人の多くは、イタリアからの移民が多いということもあり、スペイン語を喋るけれども言葉や文化、食の面でもイタリアの影響が出ているのを感じられます。別れ際には"Chao gracias!"というのも、チャオ(イタリア語)グラシアス(スペイン語)が混合しているんでしょうね。パスタやビザ、ヘラド(ジェラート)など、何かイタリアを思わせるものがあります。 牛肉の質の高さはいわずとしれたアルゼンチン。アサドというバーベキューは国民食ともいっても過言ではないと思います。週末家族でバーベキューをすることも多いようで、土曜日や日曜日の日中、あるいは晩御飯時になると、街にもかすかに肉の炭焼きの香りがするくらいです。アサドレストランは「はずれ」という所はほとんどなかったですよ。ステーキはどこで食べても美味しかったです。 アルゼンチン、チリと両者ともに、最近ワイン界では質の高さが知られるようになってきましたね。ワイナリーにもいくつか行って来たのでワインの話はそこで触れるとして、特にブエノスアイレスのワイン専門店は、お土産のチェックとして見て回るのも良いかと思います。空港の免税店などでもワインは売られていますが、値段の割には味が見合わないものや良い銘柄のものでも、出来の良い年ではなかったりもするので、街で買っていくのが得策でしょう。 ブエノスアイレスは、wallpaper*のガイドブック、Timeoutのタウンガイドなどを参考にすると素敵なレストランやお店なども見つけやすいですよ。 太陽の日差しが、今となっては懐かしい。 ロンドンから週末に帰るヨークシャー行きの電車で「今晩はアサドとヘラドが良いね!」などと、実現しない夢に舌鼓をうっていたりする今日この頃です。 ちなみに今回の大旅行、私の仕事の関係で今年は週末のみ一緒に時間を過ごす遠距離婚になることも予測されていたので、そうなる前に「これからも頑張ろう!」という意味も含めて旅に出たのです。 こうやって、男性も女性も助け合いながら自分のキャリアを持てるというのは、英国の良いところでもあると思う。旅の計画を進んで固めていってくれた相方にも感謝。旅っていいですね。行って良かった。 出会った人々にひとこと、どうもありがとう。
by kitsch-en
| 2008-03-11 10:46
| 南米旅行2008
|
ファン申請 |
||