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• イギリス在住12年 • フードスタイリスト リンクフリーです。 お返事が遅れることがよくあります。気長にお待ちください。 →ブログランキング 写真や記事の無断使用は固くお断りします。 copyright all content ©2007-10 kitsch-en ブログパーツ
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ダークとホワイトのチョコレートを使って、チーズケーキを作りました。 前回作ったのは3年ほど前。レシピは5年くらい前のThe Sunday Telegraph(新聞)に付録としてついてきた、本の宣伝を兼ねた小冊子からなのですが、The French Kitchenという本の方に、同じものが出ていると思います。 この本の著者のジョアンナ ハリス(Joanna Harris)さんは映画のショコラの原作を書かれている方だとは、5年前から今日まで全く気づきませんでした(しかも映画も観てません 汗)。とはいえ、この方がつくられたのだな、と気づいて納得。チョコレートへの執着心があるからこそ生み出せるこのチーズケーキは、誰もが食べた瞬間に瞳孔が開く勢いです。稀にある「5つ星レシピ」の一つ。 今日は珍しくレシピを公開しますが、日本では試作をしていないので、うまくいくかは太鼓判を押す訳にもいかないのですが、もしどなたか作ってうまくいかないような事があったら、一声掛けて下さい。多分欧州在住、アメリカ在住の方は問題ないと思います。 さてさて、早速コメントを頂いたzo.chikaさんの推測は大当たりで、このチョコレートチーズケーキにはチーズが入っていません。よくご存知ですね、すごい!座布団3枚あげます(いらないか?) 笑。 チーズの代わりに酸味のきいたクレム フレーシュ(Creme Fraiche)と生クリームを使うのですが、日本ではあまり見かけないかもしれません。元々はフランスのものですが、英国でもスーパーから気軽に手に入れる事ができるものです。味の方は、生クリームとサワークリームの中間といえば分かりやすいでしょうか。右の写真がクレム フレーシュです。 さて、こうやって写真を撮り始めると、丸いケーキは見せ方のパターンがありきたりな気がしたので、翌日に余ったケーキとセルクル型を使って、他のバージョンを試してみる事にしました。 みんなで分け合って食べるのもよし、小さい丸形だと独り占めできるような気分になってまた良し。飾りに使ったラズベリーは味も見た目も相性抜群でした。トップの写真のように、ミントを飾っても良いですね。 食べてくれた人が、口を揃えて「美味しい」と言ってくれるものが作れると、やっぱり嬉しいですね。 ********** レシピ チョコレート チーズケーキ / Chocolate Cheesecake オリジナルのレシピはジョアンナ ハリス著「フレンチ キッチン」より。 記載された手順に、説明やコツを付け加えました。 脂質38%以上の生クリームが手に入る方は、サワークリーム(あるいはバターミルク)を加える事で、クレム フレーシュを自宅で作れるそうです。そうは言いつつ、私もまだ試していないので、成功した際には追って更新します。作ってみたい方はハロルド マクギー(Harold McGee)著、McGee on Food & Cooking を参照に。 クレムフレーシュが手に入らない場合は、サワークリームが代用になると思いますよ。詳しくはコメントの方も参照に。 ******** 準備時間:約45分 冷蔵庫で冷やす時間:3時間 必要なもの: 22cmの丸型(底が取り外せるタイプのもの) めん棒とジップロック あるいは フードプロセッサー 耐熱ボール 2つ ボール 中サイズ 3つ (麺類用などの陶器でも代用可) ゴムへら 2つ フォーク スプーン 布巾 材料: チョコチップクッキー 200g シナモンパウダー 小さじ2分の1 バター 100g ダークチョコレート(カカオ70%) 100g カルーア、ベイリーズ あるいは ティアマリア 大さじ1(省略可) ホワイトチョコレート 100g バニラ 1本 クレム フレーシュ 225ml 三温糖 75g (上の三温糖の代わりに、unrefined demerara sugarが手に入る方はそちらを使用しましょう) ダブルクリーム/生クリーム(脂質48%) 225ml (脂質が高いものが見つからない場合、生クリームを軽く泡立てて代用できます。加減は3分立てくらいで充分です。スプーンから滑らかに滴るようになったら、そのまま冷蔵庫で暫く保存をしましょう。) (記載変更のお知らせ)上記の泡立て加減を「1分立て」から「3分」に変更しました。最終段階で「固まらない」という意見を頂き、変更させて頂きました。失敗してしまった方、すいません 汗 下準備: (1)チョコチップクッキーを砕きます。ジップロックの中に入れてめん棒で叩くか、フードプロセッサを使って細かい状態に仕上げます。シナモンパウダーを加え、軽く混ぜまあわせます。 (2)電子レンジでバターを溶かし、砕いたクッキーをボールに入れて、溶かしバターと混ぜ合わせます。 (3)ケーキ型の底の部分に、スプーンを使って均等に広げます。なるべく平らになるように、スプーンの背を使って広げるとうまくいきます。 (4)冷蔵庫に入れて約30分ほど冷やす。時間がない場合は冷凍庫で約10分ほど冷やします。 (5)ダークチョコレートを砕き、耐熱のボールに入れます。湯煎に掛けて溶かし、まんべんなく溶けたら、ボールを布巾の上に移して、軽く冷まします。 (6)ホワイトチョコレートを砕き、バニラのさやから種を取り除いて、チョコレートと一緒に耐熱のボールに入れます。湯煎に掛けて溶かし、ボールを布巾の上において、軽く冷まします。 (7)クレム フレーシュと三温糖をまんべんなく混ぜ、生クリームを加えて滑らかになるまで混ぜます。泡立て器は使わず、ゴムへらか、木へらを使いましょう。あまり混ぜすぎるとクリームが固くなってしまうので、さらさらとした感じのままで充分です。 後ほど、マーブル柄を作る際、滑らかな方が簡単にできるので、泡立てないように気をつけましょう。 (8)クレム フレーシュ、生クリームを混ぜたものを、2つのボールに均等に分けます。このあと、早めに手順を進める必要があるので(9)以降をまず最初に読みましょう。 (9)多少冷めたホワイトチョコレートを、クレム フレーシュのボールの一つに加え、まんべんなく混ぜます。 (10)多少冷めたダークチョコレートに、カルーアか、ティアマリアを加えて手早く混ぜます。チョコレートの滑らかさが多少消えますが、もう一つのクレム フレーシュのボールに加えて手早く混ぜます。 (11)冷やしていた型を冷蔵庫から取り出し、ホワイトとダークのクリームを交互に流しいれます。ボールにはいったクリームの4分の1くらいずつを、交互に入れて、最後にゴムベラを使って残りを型に入れます。 (12)クリームが入った型を、たたんだ布巾の上に置き、型を持ち上げて布巾の上に落とすことを何度か繰り返して、表面が均等な高さになるように調整します。これはクリームの固さにもよりますが、滑らかな場合、10回くらいで済むはずです。 (13)フォークを使って、マーブル柄を作ります。表面だけ軽く触るのではなく、結構深めに差し込んで混ぜてみると、内部も多少マーブル柄になります。 (14)再度布巾の上に型を置き、何回か型を落として表面の高さを調整し、内部の空気を抜きます。 (15)型を冷蔵庫にいれ、約3時間ほど冷やします。 (16)ラズベリーや苺を飾って、出来上がり。
by kitsch-en
| 2008-04-26 07:32
| 料理
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