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• イギリス在住12年 • フードスタイリスト リンクフリーです。 お返事が遅れることがよくあります。気長にお待ちください。 →ブログランキング 写真や記事の無断使用は固くお断りします。 copyright all content ©2007-10 kitsch-en ブログパーツ
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ボリッジ(borage)とサムファイアー(samphire)、英国でも稀に見かける植物たち。 さて、お味の方は? 一瞬「ボラージ」と読むのかな?とも思う青い花"borage"は、実際「ボリッジ」と読みます。食用の花の中でも稀にある青い花で、ケーキの飾りなどに使われることも。 自宅の近くの畑のあたりをふらふらと散歩をしていた時に、ボリッジが一面に広がる場所にたどり着いたのです。あまりに紫色だったので思わず写真を撮ってしまったのですが、私はそのとき名前が分からなかったのだけど、相方が「これってボリッジ?」とのこと。 この時期になると運転中に広がる視界の一部分に紫色のところがあり、今までラベンダーの畑だと思い込んでいたのですが、どうやらそれはこの花だったようです。 蜂が多く飛び回っていて、食用の油なども取れる様子。なるほどー、と思いながら帰途につき、その後ロンドンの仕事の際にセルフリッジに立ち寄ったら、ボリッジの花がプラスチックの容器に入って売られていたのです。おお、食べられるんだなあ、などと思い、、、 梯子したウェイトローズで、8月号のFood Illustratedを手に取ったら、Petersham NurseryのSkyeさんのレシピにもこのボリッジの花が使われていました。花のサラダと聞いて「食べてみたい!」とは思ったものの、レシピに並んでいる花を揃えるのに時間がかかりそうだったので(値段も張りますね 汗)、Skyeさんは今回諦めて、こちらのサイトからのレシピを使ってサラダを作りました。 今回作った写真のサラダは、味付けの面で自分の好みとは言い難いので、敢えてわざわざレシピは訳しませんが(←言わなければ分からないっちゅーのに、嘘がつけない人 汗)、ディルやレモンも加わることもあって、魚料理に添えると良いとかと思います。 花の方は「味」と言えるほど強い味はしなかったのですが、葉っぱの方は胡瓜の風味があります。とはいえ、葉のざらつきがちょっと難点で、ペーストなどにした方が良いのかもしれません。 実際の所、ボリッジは花より葉っぱの方が多く使われるようで、英国の夏の名物であるPimmsの胡瓜の代わりに加えられていたとのことです。 ********** 下の写真にある、緑色のサボテンのようなものは、Samphire(サムファイアー)と言います。こちらも、夏の時期に稀に見かけるもので、特に魚屋さんの店頭に並んでいる事が多いと思います。川の水と海水が混じり合うような地域で、湿気が多い所に育ちやすいのですが、こちらは3件先のご近所さんから頂きました。彼女はベジタリアンなので「自生の花や植物など、食べられるものは彼女に聞け」というほど良く知っているのですが、こちらのサムファイアーは庭に生えていたそうです。 味のほうは胡瓜の浅漬けのようで、ポリポリとした食感があります。Rick Stainのレシピにもシーパスに添えるといったようなレシピがありました。軽くゆでてオリーブオイルなどで炒めても美味しいそうです。 今回はSybil Kapoorさんのこちらの本からレシピを借りて作ったのですが、とっても美味しかったです。夏の時期。生のままで野菜を味わえるというのは、嬉しい事ですね。普段のサラダとひと味違った楽しみがありました。 変な自生のものを試しつつ、茸だのと色々興味もあるものの、やはりいまだに懐かしいのが蓬です。もう時期を逃しましたが、江戸川の土手でとれた蓬で作った草餅が食べたいです。そういえば母も祖母も毎年作っていたなあ。
by kitsch-en
| 2008-08-13 05:34
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